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2018.01.29 (Mon)

彼女のピンホール写真を初めて見たのは、もう10年以上前のこと。ピンホール(針穴)カメラの仕組みもよくわからず、なんだかすごく不思議で素敵な写真だなーと思いました。私も当時流行っていたHOLGAを改造して針穴カメラを作って撮っていたこともありました。その憧れの人がサンディエゴに!ようやく初めましてをすることができました。

午後から半日、オールドタウンやビーチで撮影しながらお散歩。針穴HOLGAや横長針穴HOLGA、そして彼女のトレードマークともいえるカワイ肝油ドロップの缶で作った針穴カメラなど、珍しいカメラがバッグから次々とでてきました。

場所を決め、アングルを決めて(ファインダーがないので経験と勘)、露出を測り、スライドシャッターを開いて露光し(3秒から10分)、またスライドシャッターを閉じ、露光時間をメモし、フィムルを1コマ送る。たんたんと行われるその姿は、ピンホール写真撮影のお作法のようにも見えました。その日最後の撮影は、ビーチの夕暮れ。満ち潮だったので「この辺だったら10分後でも波来ないかな?」と話しながら三脚を立てて空き缶カメラのシャッターを静かに開く。露光が10分もあるので、カメラの前を人が横切っても(私が前から空き缶カメラの記念撮影をしても)全然気にしない。時間の流れと共にのんびりゆったりと写真を撮る。最近は時間に追われて撮影することが多いので、とっても心に響く素敵な1日でした。

しきはんさん、またぜひサンディエゴに来てくださいね。